Concrete CMS開発環境をローカルに構築２

今回は、本環境を、先にVersion８の最新バージョン（v8.5.7）にアップデートします。
（現在の本環境は、v8.5.6です。）

その後、本環境のエクスポートから
開発・テスト環境のv8.5.7にインポートすることにしました。

理由は、先にBlogに書いた以上に、
v8.5.6とv8.5.7の間には相違が多いからです。

Tableの構成変更（Fieldの変更・削除）以外にもTableの数の違いを発見しました。
（Tableの構成の違いから、１つのTableから複数のn個のTableに分散させたのかも？･･･まだ調べ切れておりません）

v8.5.6での、329のTableに対して
v8.5.7では、357個のTableがあります。

以下に、Tableの一覧を示します。

1.本環境（XSERVER側）を、手動バージョンアップの方法で
　v8.5.6からv8.5.7にバージョンアップする。
2.本環境のエクスポート（v8.5.7）
3.開発・Test環境（v8.5.7）に、本環境でエクスポートした情報（.sql）をインポートする。
4.開発・Test環境で動作確認
5.開発・Test環境でv9へのバージョンアップ実証実験
　ここでは、以下に挙げる懸案事項がありますが、ここは開発・Test環境でると割り切って行えます。
　ここでも、Tableの数の増加（v.8.5.7　:　357）➡（v.9.0.0　:　418）があります。
  本環境で使っていたThemaがV9をサポートしていない（ここはConcrete5オリジナルテーマに戻す）
  本環境で使っていた一部のプラグインがV9をサポートしていない（V9未達Pluginは外すかどうか様子見）
※.  開発・Test環境のバージョンアップは、v9.0.0、v9.0.1を経由しないで、直接v.9.0.2とする。

下の”v8.5.7とv8.5.6のTable対比”が、とても長いものになってしまった為、
”Tabe”の前後に”目次”を設けています。

※．Tableの数が多い為、各Tableの間（先頭文字が変わる都度）に、[目次に戻る]入れ、「テーブル」を分離させました。また、目次ページにおいて、各Tableの先頭にジャンプできるように、アンカーを設置しました。（Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｉ、Ｊ、Ｌ、Ｍ、Ｎ、Ｏ、Ｐ、Ｑ、Ｓ、Ｔ、Ｕ、Ｗ、･･･全てのアルファベット先頭文字のTableが存在する訳ではありません、）

これでは、phpMyAdmin標準のセーブ（エクスポート）＆リストア（インポート）で異なるバージョン間のそのままのエクスポート➡インポートでは旨く行きません。

インポート側で、SQL（Insert）文の変更や、1:nへのTable変換が必要になってきます。

本環境は以下の手順でバージョンアップします。

1. 対象バージョンをダウンロードページから入手します。ここでは、concrete-5-8.5.7.zip
2. zipファイルを解凍します。
3. （concrete-5-8.5.7）アップデートに必要なのは、 concrete フォルダのみです
4. この時点で、concrete-5-8.5.7 のフォルダの中に、concrete というフォルダが入っている状態になっているはずです。

対象のフォルダと、配下

５．concrete-5-8.5.7フォルダを、サーバの updates/ ディレクトリにアップロードします。

Xserver側のupdatesフォルダ配下にconcrete-5-8.5.7フォルダを作成して

a-itc.info\public_html\updates\ concrete-5-8.5.7\concrete　

Xserverのファイルマネージャではなく、FTPで！
 

FFFTPではなく、WinSCPを使います

かなりの時間がかかっています。

転送に2時間08分くらいかかりました。

転送先のフォルダ

転送先フォルダの下位階層フォルダ

中身も転送元と一致しています。

Xserver側も念のため確認します。

事前にXserver側でバックアップをとっています。

バージョンアップが終了しました。

ホーム画面に戻ります。

確認

　Topページが正常に表示されています。

本環境のデータをエクスポート

開発・テスト環境にセットする為、サーバ側でphpMyAdminから対象のデータベースをエクスポートして、開発・テスト環境のLocal-MAMPのデータベースにインポートします。

phpMyAdminを使用します。

データベースを指定して「エクスポート」から

「実行」

ローカルのダウンロード フォルダに.sqlファイルとしてダウンロードされました。

LoaclのMAMP環境に.sqlファイルからインポートします。

MAMPのMySQLから、phpMyAdminを起動します。

phpMyAdminから、データベースを指定して「インポート」

アップロードファイル：「参照」をクリックし、aitc_cf840.sqlを選択します。

✅　外部キーのチェックを有効にするの、チェックを外します。

「実行」

MySQL のメッセージ: ドキュメント

#1054 - 列 'ak_job_posting_department' は 'field list' にはありません。

なにやら、先日見たメッセージと同じ！？です。

データベースのTableの状況を、確認してみると、
`CollectionSearchIndexAttributes`Tableの直前まで、Dataインポート完了しています。

送り側と、受け側は、同じバージョン：8.5.7なのに、
8.5.6から8.5.7にバージョンアップした場合と、最初から、8.5.7をインストールした場合で、
Tableのレイアウトが異なるのか？
それぞれの環境で、phpMyAdminで、Tableのレイアウトを確認

本環境のCollectionSearchIndexAttributes　構造

（v8.5.7以前に作成され、v8.5.7にバージョンアップ後も元の様式のまま）

開発・テスト環境のCollectionSearchIndexAttributes　構造

（v8.5.7で新規に作成された様式）

理由は、本環境のバージョンアップにありました。

v8.5.7には、v8.5.6の時には無かったTableが追加されています。
そして、v8.5.6の時に存在していたTableは、そのまま引き継がれる
（v8.5.6の様式のまま、v8.5.7で様式変更が起きてFieldがなくなったものもそのままの）様です。
証拠は、
v8.5.7にアップデートした本環境のエクスポートデータ(.sql)の内容から見てとれます。
テーブルCollectionSearchIndexAttributes部分で、

CREATE TABLE IF NOT EXISTS `CollectionSearchIndexAttributes` ( `cID` int(10) unsigned NOT NULL,  `ak_meta_title` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci,  `ak_meta_description` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci,  `ak_meta_keywords` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci,  `ak_desktop_priority` decimal(14,4) DEFAULT '0.0000',  `ak_is_desktop` tinyint(1) DEFAULT '0',  `ak_icon_dashboard` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci,  `ak_exclude_nav` tinyint(1) DEFAULT '0',  `ak_exclude_page_list` tinyint(1) DEFAULT '0',  `ak_header_extra_content` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci,  `ak_tags` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci,  `ak_is_featured` tinyint(1) DEFAULT '0',  `ak_exclude_search_index` tinyint(1) DEFAULT '0',  `ak_exclude_sitemapxml` tinyint(1) DEFAULT '0',  `ak_job_posting_department` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci, `ak_job_location` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci, `ak_exclude_subpages_from_nav` tinyint(1) DEFAULT '0',  `ak_thumbnail` int(11) DEFAULT '0',  `ak_blog_entry_topics` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci, `ak_project_topics` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci,  `ak_project_client` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci,  `ak_project_tasks` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci,  `ak_project_skills` longtext COLLATE utf8mb4_unicode_ci,  `ak_og_image` int(11) DEFAULT '0') ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8mb4 COLLATE=utf8mb4_unicode_ci;

赤文字の部分は、最初からv8.5.7でインストールしたTableには存在しません。（これは、先日の記事に載せたTableの内容です）
そして、CREATE TABLE IF NOT EXISTS `CollectionSearchIndexAttributes`は、`CollectionSearchIndexAttributes`が存在しなかったら（IF NOT EXISTS）CREATE TABLE（テーブルを作る）・・・ですから、

既に、開発・テスト環境では、新しい8.5.7の構成（  `ak_job_posting_department`以降のFieldが存在しない形の構成）で、空の`CollectionSearchIndexAttributes`が存在しています。
（つまり、先のCREATE TABLE は動作していません。）

そして、次の　Insert文でErrorが起こります。

INSERT INTO `CollectionSearchIndexAttributes` (`cID`, `ak_meta_title`, `ak_meta_description`, `ak_meta_keywords`,`ak_desktop_priority`,`ak_is_desktop`,`ak_icon_dashboard`
,`ak_exclude_nav`,`ak_exclude_page_list`,`ak_header_extra_content`,`ak_tags`,`ak_is_featured`
,`ak_exclude_search_index`,`ak_exclude_sitemapxml`
,`ak_job_posting_department`,`ak_job_location`,`ak_exclude_subpages_from_nav`
,`ak_thumbnail`,`ak_blog_entry_topics`,`ak_project_topics`,`ak_project_client`, `ak_project_tasks`, `ak_project_skills`, `ak_og_image`) VALUES(1,　～～～

これは、先の記事で書いた内容と全く同じです。
つまり、本環境のバージョンアップでは、v8.5.6のレイアウトのまま引き継がれています。
,15番目以降のFieldの値は有効値ではないので、このテーブルに限って言えばSQL文（）の修正で済むかもしれませんが、

バージョンアップで筆者が期待した、
不要になったFieldは、ネグる（ネグレクトする）とか、必要なFieldはマップする（必要なTableに移す）とかいう様な機能は、異なるマシン間のデータ移行まではサポートされていない（出自の異なるマシン間^※01）様です。

筆者が経験した、汎用マシンでのデータ移行では、Insert文ではないですが、
CPYF FROMFILE() TOFILE（） FRMOPT(*MAP ＊DROP)　という機能があって。

異なるレイアウト（構成の）File（Table）間のデータコピー
（CPYFile）でfrom～To間で、Fieldの*Map（Fieldno位置が異なっても、Field名が同じで属性と桁数が同じならマッピングしてくれる）とか
*Drop（送り側(From)と受け側(to)でFieidが異なる場合はドロップ・無視する）とかがあって、有効な移行が可能でした。

※01.本環境は、
version8.3.2(2018/07)から始めて、8.4.0、8.4.3、8.4.4･･･8.5.4（2020/06/11）8.5.5と順番にバージョンアップし、直近までv8.5.6でした。これをv8.5.7に今回バージョンアップしたものです。

開発・テスト環境は、最初からMAMPにv8.5.7をインストールしています。

これで、同一マシン内でバージョンアップすれば、新しいTableレイアウト（構成）に変換してくれるかも？と思っていたことは、残念な結果となりました。

これは`CollectionSearchIndexAttributes`だけに限らない事なので、やはり地道に粛々と.sqlを実行し、エラーが起こる都度、対応していくしかなさそうです。

　➡    "To be continued,"

https://a-itc.info/blog/Concrete5v857

同じトピックの次の記事　➡

Concrete CMS開発環境をローカルに構築Ⅲ Concrete CMS開発環境をローカルにデプロイ
本環境をv8.5.7にバージョンアップ後、
本環境の構成・データを開発・テスト環境にデプロイ
(データベース。テーブルや記事。画像などのファイルを配置）するために、
開発・テスト環境は、
MAMP 4.2.0環境（PHP 7.4.1、MySQL 5.7.24）に
concrete5 v8.5.7を新規インストール… a-itc.info

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新しいConcreteCMSの開発環境をローカル環境に構築しています。 本来なら「手動で管理画面からアップデートする」
手動で、次の手順で本環境をバージョンアップする方が簡単なのですが
1. 最新バージョンをダウンロードページから入手します。
　　（concrete-cms-9.0.2.zip）
2. zipファイルを解凍します。
　　（concrete-cms-9.0.2）
　　　　アップデートに必要なのは
　　配下の concreteフォルダのみです。
３．・・・・・ a-itc.info