自然言語検索がもたらす影響
OKグーグル「明日の天気は?」と聞くと現在地の天気が分かります。
OKグーグル「あさっての新宿の天気は? 」と地域名を言ってもいいですね。
Google音声検索コマンド
でもすでにおなじみの自然全言語検索ですが、
文字入力するより早くて、メールや電話発信なども簡単 にできます。
GoogleMapsもOKグーグルで呼び出せます。
読み上げ機能もONにしておくと、歩きながらでもナビしてもらえてオススメです。
「近くのコーヒーショップはどこ?」
「新宿についたらチャージするようリマインドして」
この様に、
Googleの音声検索の実用性はかなり高い ですね。
音声で指示をするときは、
従来の検索の様な
「渋谷 飲み会 おすすめ お店 どこ」ではなく、
自然言語検索です。
「渋谷で飲み会をするのにおすすめの場所を教えて」というのではないでしょうか。
さて、なぜこのような話をしたのでしょうか?
技術の進歩により、よりコンテンツの「質」が重視されることが予想されます。
その兆しは、すでにさまざまなところで見受けられます。
今回は自然言語検索のWeb対応について書いています。
Webページも、これに備える必要があるということです。
いくら優れた商品やサービスがあっても、知られていなければ
誰も買ってくれません。
Webページでは、いくら商品やサービスの説明をしても
知られることはまれです。
テレビで莫大な費用を支払ってコマーシャルを打てるような大企業は別として
地域のビジネスであるところのほとんどは、コーマーシャルを打つような体力はありません。
でも、Webなら話しは別です。
先出の「渋谷で飲み会をするのにおすすめの場所を教えて」に対応できるようにあなたのお店のWebコンテンツ(ホームページ)をととのえることが必要となってきます。
あなたの商品やサービスを知ってもらうことです。
有名なマーケティングの言葉があります。
「ドリルが欲しいのではない。穴が欲しいのだ!」
あなたのお客様になってくれるかも知れない人たちは、あなたの商品やサービスが欲しいのではありません。
商品やサービスを買うことによって得られるベネフィット(利点・良いこと)が欲しいのです。
ドリルを買いに来る人は、ドリルで開けることができる穴が欲しいのです。
あなたの商品やサービスを買ってくれるかも知れない人たちに向けて、商品やサービスの説明する(スペックや性能を言う)のではなく、
その商品やサービスを利用することによってあなたのお客様が得られる良いことを伝えるのです。(説明ではなく、っ・た・え・る・のです。)
例えば、
あなたが歯医者さんなら、
「軽度の虫歯から重度の虫歯まであらゆる虫歯に対応します」ではなく、
「痛くない歯の治療ができます※注01。もう虫歯治療で怖がらなくても大丈夫です。」と伝えるのです。
※注01「医療広告ガイドラインにより、この様な表現は医療広告に抵触する様になりました。この様な表現のある医療関係のホームページは、表現の修正が必要となります。この表現は医療広告サイドライン施行前の表現をそのまま残しております。他に「無痛治療」などもダメになりました。」
歯が痛い人は、これ以上痛くされるのを望んでいません。
歯医者さんは怖いもの、治療も痛いものという先入観があります。
あなたのWebサイトは、そのようなあなたの患者さんになってくれるかも知れない人たちの不安をやわらげ、あなたの医院で提供できるベネフィットを伝えるのです。
歯が痛くてWeb検索で歯医者さんを探す人は
歯医者さんに行きたくて検索しているのではない事を理解してください。
歯が痛いのにさらに治療で痛い思いや怖い思いをしたくないのです。
一般歯科やインプラント、歯科矯正をWebサイトに挙げている歯医者さんは、歯が痛い人の緊急性や切実性にこたえてはいません。
音声検索が進歩しているように
自然言語検索も今後ますます進歩して行きます。
スマホからの検索では、近くのサービスを探すとき場所や地名を入れる必要はありません。
スマホのGPSがあなたのいる場所を特定してくれています。
あなたは
「痛くない(※注01)歯の治療をしてくれるところ」、
「おいしい焼き肉屋」、
「地ビール、地酒のおいしいお店」と入力すればよいのです。
Webサイトには、
診療科目、肉やお酒の種類よりも、
何が患者さん・お客さんに良いのかを載せる方が大事です。
20世紀の広告の神様ディヴィッド・オグルヴィは、この様に言っています。
「あなたの広告がビッグアイディアの上に構築されていないとしたら、その広告は、夜の海を通り過ぎる船のように、一度だけ人々に触れたあとは永遠に忘れ去られてしまうでしょう。それは行きずりの広告にすぎません。」出典:OGILVY ON ADVERTISING
あなたの地域ビジネスはもっとWebを活用すべきです。
Webなら大企業より小回りの利く地域ビジネスの方が断然優位です。
自然言語検索の実現は、文脈を理解する技術をもたらします。
あなたのお客様になってくれるかも知れない人たちに向けたコンテンツを作成し、検索エンジンに伝えることが効果的で重要なことです。
あまたのWebサイトの中から最適なサイトを選び、利用者が望む情報を提示するのが検索エンジンのサービスです。
あなたのWebサイトは、利用者が望む内容でしょうか?
あなたの商品やサービスの説明になっていませんか?
利用者が望むことは、商品やサービスではなくベネフィットです。
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